プロフィール
はじめまして、まぶこと申します。
レタープレスという方法で制作した紙雑貨で、事業をしています。
レタープレスというのは、「活版印刷」ともいわれ、凸版にインキを乗せ、圧力をかけて印刷するという古くから用いられている印刷方法です。
図工の時間にやった、版画をイメージしていただくと、わかりやすいかもしれません。
版を作って、インキを乗せて、紙を乗せて、ローラーにかけて印刷する、といった感じで印刷をします。
印刷した時にできる凸凹や、インキの風合いは、通常の印刷にはない温もり感を感じるともいわれます。
私は現在、月の売上80万円を目指し、活動をしています。
このブログでは、そんな私の事業の活動記録を書いていこうと思います。
まずは私がなぜこの事業を始めたのかというところから、お話をさせていただきます。
実はレタープレスとの出会いは、この本との出会いでした。
活版印刷の本 手紙社
もともとレトロなデザインが好きだったり
手触りの優しい和紙のような紙が好きだったり
目の覚めるような白よりも、生成りのようなナチュラルな色が好きだったり
そんな数々の自分の「好き」からこの本を手に取り、購入したような気がします。
何度も何度もその本を眺めながら、
「いつか私もこんな作品を作ってみたいなぁ」
と思っていました。
その願いは思いもよらないことで、叶うこととなります。
それはメンタルの不調から会社に行くことができなくなり、退社することにはじまります。
自分の無力感から落ち込み、動く気力もなく1日のほとんどをベッドで寝たまま過ごす。そんな生活が数週間続きました。
そんな私を心配して、いろいろと声をかけてくれたり、会社から早く帰ってきてくれたりしていた夫が、ある日身支度をしながら言ってくれた一言が、ひっかかりました。
「好きなことをしたらいいよ。ここまで頑張ったじゃない」
数週間自分を責めることしか思いつかなかった私の中に
「好きなこと・・・さて、私はなにがやりたいんだろう」
と、新しい問いが生まれました。
そして思い出したのが、この2冊の本でした。
「レタープレスをやってみたい」
これが私とレタープレスの始まりでした。
この本を眺めながら、私だったらどんなのを作りたいんだろうと、ベッドでゴロゴロしながら考えました。
POPなのも好きだけど、いいデザインは思い浮かびそうにないなぁ・・・
繊細な線画で書いた、ボタニカル柄にも惹かれるけど、そういえば私はスケッチは苦手だった・・・
かわいいキャラクターなんて、絶対に描けるわけないし・・・
そして思いついたのが、着ることも眺めることも大好きな、アンティークの着物のようなデザインで作ってみたいということでした。